溶接ヒューム処理対策
溶接ヒュームとは
溶接の金属蒸気(ヒューム)はミクロン単位の金属粒子です。
作業者の肺まで直行しています。
溶接ヒューム対策について
アーク溶接の際発生する《白く見える煙》は、アークの発生する位置では2,000℃という高温で熱せられ、溶融し急速に熱上昇を起こした金属の蒸気です。
この金属の蒸気は、0.01ミクロン程度の単独粒子が上昇中に冷却・凝集して0.5~5ミクロンの最も危険な粉塵となり、じん肺《溶接肺》の起因粒子に成長します。
上昇した金属の蒸気は極微粉塵のため冷却も早く、上空4~5mの高さまで上昇し、中空に浮遊する《ブラウン運動》を起こします。
溶接工場の建屋中空に薄い褐色の色をした雲がたなびいている状態を見ることが出来るのは、この溶接ヒューム独特の性質が原因です。
この金属の蒸気は空気中で冷やされて小さな金属の酸化物の微粒子(粉塵)となり作業者の呼吸層に沈降を始めます。