プッシュプル型換気装置

プッシュプル換気方式の主な方法は下記のようになりますが、その中でも作業条件的に検討しにくい対象ワークが乗用車以上の、作業位置不一定、作業者が多数等は図1、図2の方法で管理区分＜Ⅰ＞となり快適職場づくりが出来るプッシュプル型換気装置。

局所排気装置の制御風速を持たさなくても管理区分＜Ⅰ＞がつくれる場合、経済的な設備が可能な図3～7方法のプッシュプル換気装置。

粉塵やガスなどの有害物質を、捕捉面1辺の長さが2ｍ以下（ブース内を16等分以上）で制御風速平均0.2ｍ/s以上バラツキ±50%以内の範囲に制御する事（性能要件）

密閉式プッシュプル型換気装置（バーチカルプルブース）の特徴

密閉式プッシュプル換気装置（バーチカルプルブース）とは？

密閉式プッシュプル換気装置（下降気流・送風機なし）は垂直方向に気流が流れているので、直接作業員は勿論のこと、周りで同一作業をしている他の作業員が、溶剤・粉じんに暴露されることはありません。
又、プッシュ無しの方式の場合プッシュとプルの調整が不要なのでブース内に乱気流が起こる心配もなく管理しやすいのが特徴です。

作業対象

移動や旋回の困難な中型～大型の機械・金属製品、その他の塗装作業や研磨作業
鋳物砂落とし・研磨、FPP製品加工作業
客車・大型トラック、特殊車両、乗用車等のケレン作業、塗装作業
長尺物7、量産品等の多人数による研磨、塗装の同時作業

一緒に数人が作業していても、マスクが不要！

平均風速0.2m/s以上（バラツキ±50%以内）の性能で長期的な性能維持を保てる設備設計なので有機溶剤中毒予防規則や粉じん障害防止規則（一部除く）において、マスクが不要な快適環境を実現できます。

下降気流状態

プルの排気だけで、プッシュプル方式の性能を発揮します。

弊社独自の新開発により技術的ノウハウを駆使しプルのみで、作業面積の全体を均一な下降気流を確保できたことにあります。

制御風速平均0.2m/s以上　バラツキ±50%以内

クレーンによる搬出入が自由にできます

従来の強制給気プッシュプル方式では、ブースの上部にプッシュ装置があるため、大型獣良品を上部から天井クレーン等で搬入することができず、車両または運送用台車に依る搬入に限定されていました。
本方式の場合は、天井部が開放された自由な空間なのでクレーンによる大型獣良品の搬出入が自由にできます。

床部FLラインと同じ

[ピット方式]
床面全体がFLラインと同じ仕上がりなので、台車やフォークリフトによる製品の搬入ができます。

床部FLラインと同じ

[床置方式]
ピットが掘れない場合は、床部はかさ上げ式の仕上げとなります。この方式は、移設が簡単にできます。
2階の作業現場でも設置可能です。

床部かさ上げ式

床面のスリット

作業場内面積より風量・風速を計画として、スリットの形状は作業条件に合わせた方法でご提案いたします。
又、スリットの下部を1次衝突板とし、粉じんの一部を捕集させる方法なので、フィルターの寿命を長持ちさせます。更に床耐荷重もワーク1～60t 等作業条件に合わせた床構造で対応出来ます。

スリット1

スリット2

除去作業により、適応したフィルターを選択します

ガス・粉じん等の種類、粒子の大きさにより適正なフィルターを選択します。フィルターが目詰まりした場合、メンテナンスが簡単な方法をご提案します。

排気フィルターの例
（粉塵の種類によりフィルターは異なる）

設備投資額やランニングコストが安価で、保守管理も簡単です

設備投資額やランニングコストが安価で、保守管理も簡単です。バーチカルプルブースはユニット組立式を基本設計なので、製作効率アップ、規格寸法にての設計・据付工事等の簡便化によりイニシャルコストの低減を図ってます。
又、従来のプッシュプル型と比較した場合、プッシュ機構が無いので設備投資額も安価です。ランニング費用も強制給気が無い分、電気料・給気フィルター交換費・給気メンテも不要なのでその分経済的です。